おとといのニュースにはシンプルにたまげるばかりでした。
藤田まこと氏のあまりに突然の訃報です。
丁度この報いがもたらされる直前まで、作業用BGMに必殺シリーズの曲を聴いていたもだから、なおの事でした。
正真正銘「必殺」と呼べるものも、去年の『2009』がラストという事になるでしょうかね…。
最も、藤田氏の作品で通して見ていたものと言うと、個人的には『役者魂!』が印象に残っています。ヘタをすると共演していた香川照之と共に、主演の松たか子を食ってしまう程の存在感でした。今でも、氏演じる本能寺海造の劇中のシーンで、「新境地」と書いた新聞見出しを思い出せますw
考えても見れば、氏の歩んだ役者人生は確かに「新境地」の連続だったのです。
…しかし、どうしてこうも惜しい人が逝ってしまうかなぁ。


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さて上のラフは、東方より魂魄妖夢です。
何を隠そうこの一枚、氏が息を引き取るほんの数時間前までに描いていたラフです。
刀が絡んだ抜群にカッコいいシーン、BGMと言えば、まず必殺シリーズは筆頭に挙がる類でしょう。故に無意識のうち、それらの曲を物色させたのかもしれません。
コレを描きながら上述のBGMを流していたのですから、例のニュースに触れた瞬間は皮肉過ぎると言うか、キツネにつままれた気分が抜けなかったものです。
無常だ、と思うと同時に、自分も常に新境地を開きたいものだ、と思う今日この頃です。